毎年欠かさず一般質問を行うなど若手議員として出色の活躍を見せる西条昌良県議は心意気も新たに現実の問題を多角的にとらえ、鹿島地域の未来を熱く語った。
鹿島臨海工業地帯や鹿嶋市とのアクセスを考えると、どうしても東関道と鹿島地区を直結する道路として、潮来インターから鹿嶋市の中央への延伸を具体化する必要がある。
潮来インターと鹿嶋市街地の連絡道路の必要性は充分認識している。国道51号の新神宮橋の整備と合わせ、潮来インターにつながる県道潮来佐原線の四車線拡幅工事に着手している。将来的には交通量の推移や沿線の土地利用などの動向を見ながら新たな対策についても検討していきたい。
スーパー堤防を利用し、県土六十分構想実現の一環として、波崎町から東関東自動車道の水郷潮来、首都圏中央連絡自動車道の東インターチェンジに至るリバーサイド道路の新設をあらためて提案したい。
更に鹿島シーサイド道路の建設と息栖大橋と利根川河口堰との間の利根川・常陸利根川をまたぐ新しい橋の建設が必要。
利根川リバーサイド道路と鹿島灘シーサイド道路、息栖大橋と利根川河口堰間の新しい橋については去年策定された県の長期総合計画のグランドデザインに位置づけがされた。今後の沿線の土地利用、交通事情などの道路整備に向けた条件が整えば具体的な検討を行っていきたい。
道路整備の促進だが、通勤地獄となっている鹿嶋市明石の抜本的な渋滞解消をはかるため、県道鹿島港線の整備と国道124号の波崎区間の四車線化、深芝浜波崎線の早期完成、交通事故多発地区の道路幅の拡幅と車線の増加に積極的に対処していただきたい。
県道鹿島港線の整備のうち鹿島港から平井中学校付近までの約5kmは整備が済み、2kmの区間については用地取得がなされ、残り2km区間については用地取得に努力していきたい。
国道124号の四車線化は通称ベルコン通りから(仮称)新銚子大橋付近までの13kmについて平成5年度から拡幅工事に着手している。このうち波崎町区間9kmについては銚子新大橋の完成までには整備を完了するようにつとめていきたい。また、国道124号のセントラルビルから神栖町へ向かう区間の交通事故多発箇所の事故原因・対策については、地元関係者・機関と十分協議していきたい。
去る4月28日、橋本知事らと共にブラジル茨城県人会創立35周年記念式典に参加しました。移民から百年近く経過した日系ブラジル人の大半は三世~四世となり、日本に帰国しても身を寄せる場・心のより所がないと憂いていた。
そこで、中南米諸国の在外邦人が一時帰国した際の受入れの場、これら諸国との有効の絆ともなる「国際インフォメーションセンター」を成田空港から近い鹿島に実現を図ってはどうか。
県としては、南米県人子弟留学生受け入れ事業などさまざまな支援を行い、日本とブラジルの若い世代間の交流を図りたいとするブラジル県人会の要望を受けて二世・三世などの受け入れと県内の若い方々の派遣を行う「茨城ブラジルふるさとリーダー交流事業」を創設した。国際インフォメーションセンターについては現在、茨城県国際交流協会でその機能の一部を担ているが、今後もその充実を図り、移民や日系の方々との情報交換や交流を行う中で、それらの方々の意見も踏まえて対処していきたい。
児童・生徒が毎週2日休みになることを間近に控え、他県では既に空き教室を高齢者用の社会福祉施設へ活用し、子供とお年寄りの交流などが行われている。地域社会の教育環境を整えるため、学校施設の開放や指導者の養成についてどのように認識し、対処しようとしているのか。
県として新たに子供たちが週末に学校などの身近な施設を活用して体験活動を行う「ウィークエンド・コミュニティ・スクール推進事業」を県内十町村で行い、学校外活動のモデル事業を実地。特に学校の図工室、家庭科室、コンピューター室などの特別教室も利用し、体育館や運動場以外の学校施設の開放についても取り組んでいく。子供達の学校外活動の場の確保や活動の機会の充実、さらに指導者の養成などに努め、学校週5日制に円滑に対応できるよう今後とも努力したい。