第3定例県議会本会議の一般質問に県議2年目にして2度目の登壇。緑化の推進、医療機関の拡充、教育問題、栽培漁業センター、新しい道路政策、地域に根ざした土地利用などの6項目について質問。
明年全国都市緑化いばらきフェアの開催を機に県独自の街路緑化の推進と緑化基金制度を創設してはどうか。
緑化フェアを契機に県としては具体的な植栽計画を立て地域の特性にあった樹種の選定や管理面等を考慮した街路の緑化を進めて参りたい。また緑化基金制度の創設についても検討して参りたい。
鹿島労災病院内に産婦人科、小児科を設置し総合病院化しては、との地元住民の声が強いが県当局ではどのように考えているか。高齢化社会を迎え、心温まるケアシステムをつくるためにも医療圏ごとに看護婦養成機関を整備する必要がある。また鹿行地区にも同様の機関を整備する必要がある。また鹿行地区に看護婦養成機関の設置を望むものであるが県の考えを伺いたい。
産婦人科、小児科を加えての総合病院については、地域における今後の出産数の動向や既存の医療機関の意向等を踏まえ、地元医師会や関係者の理解を得ながら検討していく必要があろうかと思われます。看護婦養成機関については、各医療機関の看護婦充足状況等をみながら適正な配置に努めて参りたいと考えております。
また、神栖町の白十字病院内に、正看の養成機関として来年4月の開設を目指していま準備を進めているところであります。
学校5日制の導入による学力低下等について児童、生徒の家庭では最も心配しているが土曜休日の過ごし方について県教委はどのような対応を考えているか。本年友部町にオープンした教育研修センターのような施設を鹿行地区に設置する考えはないか。
週5日制による学力低下につきましては、各学校に於いて学校行事や指導内容、方針等により学習効果を高めるよう指導しております。研修センターについては、身近な地域の研修の場を確保しながら教職員の研修を進めて参ります。教職員の適正配置についても地域の現状を見極めた上で対処して参りたいと考えております。
鹿島北海浜地区に設置される栽培漁業センターについて伺いたい。イワシ漁業が不振を続けている現状のもとで漁業関係者は新しく設置されるセンターに大きな関心を寄せている。沖合人工島の造成等による鹿島灘海域への影響等と合わせ、栽培センターの設置、運営についてどのように考えているか。
新しい栽培漁業センターは沿岸漁業の重要魚介類である、ヒラメ、アワビ、蛤等の生産放流など魚介類の種苗生産拠点としての機能を持たせるほか、海草郡の造成や保護水面の管理などにも進めて参りたいと考えております。また潮流の変化等についても天然の海域を想定した模型実験の調査を委託しており、調査の結果を待って対処して参りたいと考えております。
21世紀の東太平洋時代を迎え開発の可能性を持っている大洗から波崎に至る鹿島灘の沿岸について国道51号線、124号線と一体化し、124号線については鹿島港横断架橋の構想についても考える時が来ていると思うが。東関東自動車道の潮来インターと波崎町を結ぶ有料道路の建設が必要と思われる県の考えを伺いたい。
国道145号線の勝田から東海村の間については、本年四車線を整備中であり、大洗から波崎に至る道路ならびに潮来インターと波崎を結ぶ有料道路については、長期的課題として検討して参りたいと考えております。鹿島港横断架橋については、今年度改定を予定しております鹿島港湾計画に位置づけるべく検討を進めているところであります。
昨年国有林野資産処分に関する国の実施方針が示された。市街化調整地区で農地などの土地利用の調整が問題となっている。線引きの見直し市街化調整区域の開発行為、農振地域や保安林との調整問題等について県は今後どのように取り組む考えなのか。
土地利用の調整に当たっては、市町村構想や県民福祉基本計画が実現できるよう各法律間の調整や関係省庁との折衝に努力して参りたい。土地利用については、庁内関係各課による協議機関により総合的な調整、審査を行っているが更に適正な土地利用ができるよう努力して参りたいと考えております。